新潟大学とイードア、起業家育成プロセスの共同研究を開始

国立大学法人新潟大学、株式会社イードア(東京都港区)は、2021年2月より起業家育成プロセスのモデリングに関する研究活動を開始した。両者が2020年12月25日に締結した共同研究契約に基づく取組みとなる。

イードアは、起業家・経営者の生き方を研究するメディア「Focus On(フォーカスオン)」を運営し、これまで累計約70名の起業家・経営者の人生に取材密着し、幼少期から今に至る意思決定と行動選択のプロセスにまつわる情報を収集蓄積してきた。そのデータならびに同プロセスを通した今後のデータに対し、新潟大学経済科学部 伊藤龍史准教授の研究室の定性的比較分析手法を用いることにより、論文・学会発表・教育ツールや教材の開発提供・サービス構築に取り組む。

今年度の共同研究では起業家個々に焦点を当てるのに対し、次年度以降を目途に、成長するチーム/組織の傾向、相性など相互関係にまつわる研究活動も行っていく予定だ。

また、アントレプレナーシップとは自己の生き方を社会と等身大でぶつける姿勢である側面を持つと考え、子供の教育現場における活用も目指す。学習指導要領の改訂により、2022年度より高等学校で本格的に始まる「総合的な探究の時間」などで、子供たちが未来を考える際の探求のきっかけに活用できるものとして提供することを目指している。

21.2.5news2

新潟大学とイードアによる共同研究のイメージ