世界の仮想教室市場は2027年まで17.5%の成長率と予測

海外の調査会社Report Oceanが発表したレポートによると、世界の仮想教室市場は2019年に約36億米ドルと評価され、2020年から2027年の予測期間にわたって17.5%を超える健全な成長率で成長すると予想されている。

「仮想教室」とは、ユーザーがさまざまな仮想教室ソリューションとWebベースのアプリケーションを利用して対話、学習、提示、議論ができる電子学習環境と定義されている。また、仮想教室を使用すると、企業部門や教育機関は移動時間を短縮し、同僚間の相互作用の生産性を向上させることができる。

仮想教室で使用される最も人気のあるツールは、インスタントメッセージングツール、リアルタイムコラボレーション用のオンラインホワイトボード、小会議室、および参加コントロールだ。これらのツールは、仮想教室ソフトウェアの採用を強化する可能性があり、世界の仮想教室市場の成長をさらに促進すると見られる。

また、世界の仮想教室市場を地域別にみると、北米では、教育セクターでの仮想教室の大規模な採用と、この地域に多数の市場ベンダーが存在することにより、市場シェアの点で世界をリードする重要な地域となると考えられている。

アジア太平洋地域は、2020年から2027年の予測期間にわたって最高の成長率を示すと予想された。遠隔地で教育を提供するための政府の支援やイニシアチブの増加、中国やインドなどの発展途上国での仮想教室ソリューションの実装に対する傾向の高まりなどの要因は、アジア全体の仮想教室市場に有利な成長見通しを生み出すとしている。

21.5.10news1

Report Ocean・プレスリリースより