学びの多様化学校、不登校の子どもを通わせようと考えたことのある親は3%未満

クラウドサービスの提供に加え、フリースクールの運営も行うサイボウズ株式会社は12月11日、不登校・行き渋りの子どもを持つ親を対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。

不登校児童生徒が年々増え続ける中、保護者はどのような課題を抱え、どのような支援を求めているのか調べた。

調査は11月、過去または現在、不登校や行き渋りのある小中学生の保護者を対象に実施。1,000名から回答を得た。

子どもが不登校・行き渋りになった理由について尋ねたところ(複数回答可)、「学校が楽しくない」が39.0%でトップ。「友達関係」(35.6%)、「先生との関係」(21.1%)、「いじめ」(14.7%)、「生活リズムの乱れ」(12.3%)と続いた。

子どもの新たな学び場として検討したことがあるものについて尋ねたところ(複数回答可)、「検討していない」(40.6%)を除くと、「フリースクール」が20.7%でトップ。「習い事」(17.4%)、「教育支援センター」(16.7%)、「転校(別の公立学校)」(12.6%)と続いた(画像参照)。

「学びの多様化学校」は3.6%にとどまり、まだ認知が進んでいないことが判明した。

子どもが実際に通っている学び場について尋ねたところ(複数回答可)、「通っていない」(29.0%)を除くと、「習い事」が21.0%でトップ。「教育支援センター」(14.5%)、「塾」(13.8%)、「フリースクール」(13.6%)と続いた。

通ったことで子どもの不登校・行き渋りに変化があったか尋ねたところ、「改善された」が27.3%、「改善傾向にある」が41.2%。「悪化した」(2.1%)、「悪化傾向にある」(1.7%)を大きく上回った。

子どもにどのような支援があるとよいか尋ねたところ(複数選択可、3つまで)、「学習支援」(36.0%)を抑え、「人間関係構築(対人コミュニケーション)」(46.8%)がトップとなった。

「メンタルケア」も29.6%で4位に入り、学習面のサポート以上に、心理面のサポートを求める保護者が多いことが判明した。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://cybozu.co.jp/sodelab/news/2024/12/11-72.html

サイボウズ プレスリリースより