世界とつながる基礎力・表現力と発信力を育てる

JICA 東京の教師海外研修でタイを訪れた埼玉県立川越初雁⾼校の上⽥祥⼦⽒。成長著しい途上国で「国内の教育をより充実させなければ」との思いを抱き授業を組み立てた。現任校では教員らが連携し、思考力や表現力を養う取り組みを進めている。

(左から)川越初雁高等学校 上田祥子氏(国語科)、矢野明子氏(地理歴史科)、青鹿恵美子氏(英語科)

(左から)川越初雁高等学校 上田祥子氏(国語科)、矢野明子氏(地理歴史科)、青鹿恵美子氏(英語科)

『半径5mの義憤』をプレゼン、SDGs を自分ごとに

JICA 東京と県教育委員会が協定を結んでいることもあり、教師海外研修は埼玉県の教員に広く知られている。国語教師である上田氏も「学校外の視点を持ちたい」という気持ちの高まりと副担任になり少し余裕が持てたタイミングが合致し、参加を決意。2016年にタイを訪れた。

タイは「途上国というよりも『今まさに発展中』の国」で、「高校の ICT 環境は日本より進んでいた」と振り返る。渡航前の研修で SDGs を学んだり、発展著しいタイの状況を⽬にしたりしたこと、そして当時日本国内では子どもの貧困率上昇が問題となっていたこともあり…

(※全文:2261文字 画像:あり)

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