産官学連携で福島県いわき市の活性化に取り組む講座開講 桜美林大学

桜美林大学と城南信用金庫は、地域の活性化と産業の振興を図るため相互が協力していくことに合意し、2019年12月に連携協定を締結した。桜美林大学はその連携事業の第一弾として、5月13 日より福島県いわき市の活性化に取り組む講座「ビジネス演習(地域活性化ビジネス)」を開講すると発表した。

いわき市は東日本大震災、福島第一原発事故、昨年の台風19号被害と、自然災害と風評被害に苦しめられ続けており、街からは人が消え、温泉宿の廃業が絶えず、観光客の減少は市全体の経済活動にとって死活問題となっている。温泉宿の女将からは「このままでは街がなくなってしまう」との悲痛な訴えも聞かれている。

今回の講座は、こうした状況のいわき市を活気のある魅力あふれる街にしたいとの想いから、桜美林大学、城南信用金庫、いわき市の産学官の取り組みとして開講に至ったもの。この授業が、従来から地方都市が抱える人口減少、観光客の減少、地域経済の衰退など、山積する様々な問題の解決に繋がるモデルケースになることを期待しているとした。

同講座ではいわき市に関する様々な研究を行い、実際に現地にも赴き、同市の魅力を大学生の目線で研究・発信。最終結果は市⾧に提言する予定となっている。

2020.5.13