東京通信大、NTT東と連携協定締結 教育機関としては初めて生成AI「tsuzumi」を導入
通信制大学の東京通信大学は9月4日、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と連携協定を締結した。NTTが開発・提供する生成AI「tsuzumi」を教育機関としては初めて導入し、オンライン学習環境の向上を目指す。
東京通信大は2018年開学。「人間福祉学部」と「情報マネジメント学部」の2学部を設置。東京・大阪・名古屋にキャンパスを構えるが、通学せずとも卒業できる。2024年4月現在、10代から80代まで幅広い年代の約6,000名が在籍している。
一方「tsuzumi」は、NTTが今年3月にリリースした大規模言語モデル。軽量で、大規模なハードウェア環境構築が不要なのと、日本語処理性能の高さが特徴。名前は、雅楽にて合奏の開始の合図となる「鼓」に由来。産業の発展の牽引役としての期待が込められている。
学生一人ひとりのニーズに寄り添った学習環境を実現すべく「tsuzumi」を導入。これまで事後対応してきた夜間や休日の質問に24時間リアルタイムで回答し、疑問をその場で解消するなど、授業内容をより深く理解し、効率的に学習できる環境を作り出すことで、自律的に学び働き続けることのできる人材を育てていきたいとしている。
締結式の様子。左から、加藤泰久・東京通信大情報マネジメント学部教授兼学部長、阿部隆・NTT東日本執行役員ビジネスイノベーション本部長。NTT東日本プレスリリースより