文科省、人文系学術資料のデータ規格開発支援事業の公募を開始

文部科学省は4月8日、「人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業」の公募を開始した。

史資料をデジタル化して機械可読性を持たせ、ビッグデータとして研究利用する「デジタル・ヒューマニティーズ」(DH)が世界的に流行し、データ規格の国際標準化が進められている。しかしわが国の史資料は、文字や縦書き・横書きの違いから、独自のデータ規格を必要とする。

その開発を支援するのが、「人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業」である。

文字資料や地図・地誌類関係資料を有する学術機関どうしで「デジタル・ヒューマニティーズ・コンソーシアム」を作り、資料のデジタル化やデータ連結に不可欠な「データ規格のモデルガイドライン」を策定する。さらに、これにもとづくデータ利活用研究のユースケース創出や、DH人材の育成を行う。

公募は5月20日まで行われる。5月下旬に審査が行われ、6月上旬に採択、7月上旬に事業が開始される予定。詳細は以下より。

https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1414162_00006.htm

 

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