異なる強みをもったURA群が研究推進や産学連携等で活躍

世界の研究力ランキングで上位の東京大学。研究推進の背景には、研究活動に付随する業務を担う専門人材、リサーチ・アドミニストレーター(URA)の存在も大きい。2016年度から URA 認定制度を導入した東京大学リサーチ・アドミニストレーター推進室副室長の光石衛大学執行役・副学長に話を伺った。

日本で広がる URA の配置

光石 衛

光石 衛

東京大学 大学執行役・副学長 リサーチ・アドミニストレーター推進室副室長
1986年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。1986年東京大学工学部講師1989年助教授を経て、1999年より同大学大学院工学系研究科教授。2014年4月から2017年3月まで大学院工学系研究科長・工学部長。2017年4月より大学執行役・副学長。専門は生産工学、バイオメディカルロボティクス。国際生産工学アカデミー(CIRP)会長、日本コンピュータ外科学会理事長。CIRP、日本機械学会、日本ロボット学会フェロー。

急速な技術革新、グローバル化、多様化する社会のニーズ、教育・研究の高度化などにより、大学における研究活動に付随する業務量が増えている。そうした状況の中、近年の大学は、研究者が研究に専念できる環境を提供し、より学術研究の質的な強化、活性化を目的に、リサーチ・アドミニストレーター(University Research Administrator:以下「URA」)と呼ばれる専門人材を配置する動きが高まっている。

文部科学省の調査によると、大学に URA として配置された人数は、2011年度には323名だったのが、2018年度には、1,459名と大幅に増えている(「平成30年度 大学等における産学連携等実施状況」文部科学省)。

東京大学では、優れた URA の確保・育成に向けて…

(※全文:2155文字 画像:あり)

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