「志願したい大学」 全国6エリアで私立大学が首位に リクルート調査

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:牛田圭一)が運営するリクルート進学総研(所長:小林浩)は2026年7月28日、高校3年生を対象とした「進学ブランド力調査2026」の結果を公表した。同調査は高校生の大学選びの動向を把握するため2008年から毎年実施しており、大学ごとの志願度や知名度、大学に対するイメージなどを尋ねている。今回は全国を7エリアに分けて集計し、関東甲信越、東海北陸、関西、北海道、東北、九州沖縄の6エリアで私立大学が「志願したい大学」の首位となったことがわかった。国公立大学が首位を守ったのは中四国エリアのみだった。

6エリアで私立が首位に 国公立志向は2年連続低下

エリアごとの首位校を見ると、関東甲信越は明治大学、東海北陸は名城大学、関西は近畿大学、北海道は北海学園大学、東北は東北学院大学、九州沖縄は福岡大学となった。唯一国公立大学が首位となった中四国エリアでは、岡山大学が1位となった。なかでも近畿大学と北海学園大学は、今回初めて単独で首位に立った点が注目される。近畿大学は2017年に関西大学と同率で首位に並んだことはあったが、単独での首位は今回が初めてだ。北海道エリアでは、前年1位だった北海道大学に代わり、北海学園大学が初めて1位となった。

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調査では、国公立大学と私立大学のどちらに進学したいかも尋ねている。「国公立の大学にぜひ行きたい」と「どちらかといえば国公立の大学に行きたい」を合わせた割合は2026年で44.2%となり、2025年の46.1%から1.9ポイント下がった。一方、私立大学を希望する割合の合計は42.0%となり、前年の41.0%からわずかに増加している。国公立志向の低下は2年連続で、東海北陸、関西、北海道、東北、九州沖縄の各エリアでは、上位20位以内にランクインする私立大学の数もわずかに増えた。

重視項目トップは「興味のある学部・学科がある」

進学先を検討する際に高校生が重視する項目を尋ねたところ、最も高かったのは「学びたい・興味ある学部や学科がある」で56.6%だった。次いで「就職に有利である」が37.6%、「学生生活が楽しめそう」が36.7%と続いた。前年まで最も重視されていた「交通の便が良い」は31.3%にとどまり、2025年の51.8%から大きく下がっている。

「知っている大学」のランキングでは、例年と同様に関東や関西など都市圏に立地する総合大学が、いずれのエリアでも上位に名を連ねた。一方で「志願したい大学」の上位20校を見ると、東北エリアでは7校、中四国エリアでは8校を他エリアの大学が占めている。居住するエリア以外の大学も進学先の選択肢に入れている高校生が一定数いることがうかがえる結果だ。

「親しみやすい」も重要

リクルート進学総研の小林浩所長は、今回の調査結果について、学びの内容や就職の有利さに加え、大学の親しみやすさや活気を求める高校生の傾向がうかがえると解説している。大学に対するイメージを尋ねた設問では、「親しみやすい」「活気がある」「おもしろい」が上位3項目に挙がった。高校3年生になったばかりの4月時点では、実利的な条件だけでなく、大学の雰囲気に対する期待も進学先選びに影響しているとみられる。

調査は2026年4月1日から5月6日にかけてインターネットで実施し、2027年3月に卒業予定の高校3年生20万3360人を対象とした。有効回答数は1万7257人、回収率は8.5%で、このうち大学進学を希望する1万5263人を分析対象としている。調査対象校は2026年4月時点で存在する国立・公立・私立・通信制の大学で、北海道、東北、関東甲信越、東海北陸、関西、中四国、九州沖縄の7エリアに区分して集計した。