AIとXRで高速リスキリングと学習定着を両立 Meta Heroes、教育・防災・産業領域の新プロダクト発表
株式会社Meta Heroesは2025年9月4日に開催された「Metaverse Japan Summit 2025@Osaka」において、メタバースの社会実装を加速するためのロードマップと新プロダクト群を発表した。AIとXR(クロスリアリティ)技術を組み合わせることで、「安全に繰り返せる体験」と「現場適用」を両立させる実装モデルを提示した。
同社が発表したロードマップの中核となるのは、教育、防災、地域創生、産業、働き方の5つの社会実装テーマ。特に教育分野では、地理的・経済的格差を超えて誰もが学べる環境を目指し、実務に直結した体験学習を提供する新プロダクト「イマーシブラーニング」を公開した。これは、AIによる個別最適化とXRによる没入体験を掛け合わせることで、高速なリスキリングと学習定着を両立させるもの。危険を伴う現場訓練などを安全に反復学習できるため、企業研修や専門教育での活用が期待される。
防災分野では「LBE×防災DX」を発表。「歩けるVR」による圧倒的没入体験で、防災訓練をいつでも・どこでも・何度でも実施可能にする。地震や火災、豪雨などをリアルに再現し、安全に失敗できる設計を導入することで行動変容を促進する。この仕組みは、学校での防災教育や自治体の防災啓発において、従来アプローチが難しかった層にもゲーム性を取り入れた体験を通じた学びを届ける。
さらに、エンタープライズ向けのメタバース導入基盤「ホロシェア(HoloShare)」も発表。AIと連携し、社内コミュニケーションと業務効率化を一体で推進するビジネス型プラットフォームとして提案された。
株式会社Meta Heroesは、これらのソリューションを自治体・教育機関・企業との共創型アプローチで提供し、学習定着や行動変容、送客や業務効率などを数値化する評価の可視化を進める。KPI設計とダッシュボードを通じて効果を見える化し、メタバース技術を単なる体験ツールで終わらせず、教育・社会課題解決のための具体的なソリューションとして社会に実装していく。