AI活用人材育成プログラムを企業や自治体に提供開始 関学・IBM

関西学院大学は4月27日、日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)と共同で開発した「AI活用人材育成プログラム バーチャルラーニング版(VL版)」を、企業や自治体などに有償で提供することを発表した。

AI人材不足が叫ばれる中、同大学は、AI・データサイエンス関連の知識を持ち、さらにそれを活用して、現実の諸問題を解決できる能力を有する人材の育成を目的に、2017年よりIBMと共同プロジェクトを立ち上げ、「AI活用人材育成プログラム」を開発した。同プログラムは10科目で構成され、2019年4月より文系理系問わず全学部生を対象に開講している。

2021年度には「AI活用入門」、「AI活用アプリケーションデザイン入門」、「AI活用データサイエンス入門」の基礎3科目をe-ラーニング化し、VL版として開講。AIリテラシーの修得を目的とする「AI活用入門」のVL版初年度春学期の履修者は、2071人に上る。 

今回発表されたVL版は、学内開講プログラムと同内容の3科目となる。すべてオンライン(オンデマンド)で開講されるほか、IBM Watson Assistantを搭載したチャットボットで、学習者の質問に回答する仕組みを構築している。受講時間は1科目あたり20時間程度で、単元ごとに設定されているオンラインテストすべてを一定の正解率でクリアすれば合格し、修了証とオープンバッジが発行される。

21.5.6.news3

関西学院大学とIBMが、オンラインによる共同記者会見を開いた。