神山まるごと高専 校長候補にクリエイティブディレクターの菱川勢一氏

日本で約20年ぶりの高等専門学校新設として注目を集める「神山まるごと高専」設置準備委員会は6月19日、学校長候補にクリエイティブディレクターで武蔵野美術大学教授の菱川勢一氏を選出したと発表した。今後は設立準備委員会の中心メンバーとして、カリキュラム設計などを担う。

徳島県名西郡神山町で町・町民・民間の3者協働プロジェクトとして進められる神山まるごと高専は、2023年開校予定。技術習得だけではなく、それを活用して社会に変化を生み出す力、起業家精神を持った人材「野武士型パイオニア」を育てる次世代型高専を目指す。プログラミング・IT・AIやデザイン・アート、心理学・哲学などのほか、神山町全体を学びの実践の場としてとらえ、地域住民との協働や在学中の起業などを通じて実践的な力を身につける探究型学習を行うという。初年度学生数は 200人(40人×5学年)の予定。

学校長公募には500件をこえる応募があった。菱川勢一氏はクリエイティブディレクターとして世界最高峰の広告賞「カンヌライオンズ」で三冠を達成し、大学における教授経験や教育番組の制作経験なども評価された。あわせて、同校技術教育統括ディレクター候補にjig.jp創業者の福野泰介氏を選出した。

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