実在商品の広告コピーを公募 「宣伝会議賞」中高生部門の募集を開始

宣伝会議が刊行する、マーケティングの専門誌、月刊『宣伝会議』は10月1日、第58回「宣伝会議賞」中高生部門の作品募集を開始した。「宣伝会議賞」は、商品やサービスなどの「課題」に対して、広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたはCM企画という形で応募する公募型の広告賞で、1962年の創設以来回を重ね、第57回は全体で62万4670点件の作品応募があった。

「中高生部門」は、今年で5年目。時代の変遷とともにメディア環境が大きく変化し、誰もが「発信者」になれるいま「中学生・高校生の皆さんにも、広告コピーとの関わり合いを通じて、言葉の魅力やパワーを実感してほしい」という想いで開始されたもの。今年度の中高生部門の協賛企業は14社。また、新型コロナウイルスで多くの大会やコンクールが中止となるなか、“部活動に注いだ熱量をコピーに変える”場として、特別課題「部活動の価値を伝えるキャッチフレーズ」を設定した。

今年の協賛企業と課題は、以下の14社(五十音順)。

岡崎市:ついつい“岡崎市”と検索してみたくなるようなキャッチフレーズ
河合塾:オンライン授業が浸透する中、河合塾に通う価値を感じるキャッチフレーズ
弘文堂:「こども六法」の魅力を広めるためのキャッチフレーズ
コールマン ジャパン:親が子どもをキャンプに連れていきたくなるキャッチフレーズ
ザ・プロアクティブカンパニー:ニキビや肌荒れのない未来を手に入れたら、どんなことを実現したいですか?
シャボン玉石けん:洗顔として使いたくなるようなキャッチフレーズ
全国清涼飲料連合会:自動販売機の横にあるリサイクルボックスに異物を入れなくなるようなキャッチフレーズ
ソフトバンク:親を説得し「初めてのスマホはソフトバンク!」と 思わせるキャッチフレーズ
東亞合成:アロンアルフアって何者!?を解消するキャッチフレーズ
道々楽者:思い出探し、自分探しができる卒アル作り「オリアル」を有名にするアイデア
東洋学園大学:大きく変わる日常に、「今、どうあるべきか」。中高生の心を動かす言葉
日本ガイシ:「クロコくん」とSDGsをつなぐキャッチフレーズ
ユニアデックス:X年後、家族にユニアデックスを志望する理由を語るときの決めゼリフ
読売中高生新聞:読売中高生新聞を誰かと一緒に読みたくなるキャッチフレーズ

個人での応募のほか、学校・学年・クラス単位など、団体での参加も可能。昨年は国語科や社会科など授業の一環として、全国333校からの応募があった。また同賞では例年、東京都内を中心に現役コピーライターである審査員を講師に迎え、出張授業を実施。キャッチフレーズの制作を通した“言葉の魅力”を伝えている。

作品提出締め切りは2020年11月19日13:00。詳細とエントリー・作品の応募は第58回「宣伝会議賞」特設サイトから。

https://senden.co/

20.10.06news2

東京都立国際高等学校での出張授業の様子(2017年)。講師は中高生部門の審査員長、コピーライターの渡辺潤平氏が務めた。