東京都、「生成AI研究校」に新たに10校を指定

東京都教育委員会は4月30日、都立の高校など10校を「生成AI研究校」(以下、研究校)に新たに指定した。

研究校は、東京都が昨年度創設した制度。都立の一部の高校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部を「生成AI研究校」に指定。指定を受けた学校は、①AIリテラシーの指導法②授業における効果的な活用法③校務における効果的な活用法について研究を行う。これにより、生成AIの学校教育への応用のパイロット的な取組みを推進する。

昨年度は9校を指定。研究校では、生成AIに「日本で5番目に高い山」について繰り返し尋ね、毎回答えが違うことから生成AIには誤情報を回答する特性(ハルシネーション)があることを理解する授業(情報I)や、文学作品を全文、生成AIに読み込んで分析させ、その結果をもとに表現や文体の特徴を考える授業(国語)が行われた。

教科書を生成AIに読み込ませ、テスト問題を作成させるといった取組みも行われた。各研究校の取組みはホームページ(https://infoedu.metro.tokyo.lg.jp/course/000014.html)にて確認することができる。

今年度、新たに10校が指定されたことで、研究校は計19校となった。指定済校と新規指定校はそれぞれ以下の通り(いずれも都立)。

【指定済校】
井草高校
両国高校
小岩高校
日野高校
砂川高校 (通・定)
立川国際中等教育学校
墨東特別支援学校
光明学園
青鳥特別支援学校

【新規指定校】
千歳丘高校
西高校
大泉高等学校(大泉高学附属中学校)
向丘高校
淵江高校
葛飾商業高校
山崎高校
国立高校
大島海洋国際高校
城南特別支援学校

Photo by Adobe Stock / VectorMine