VR・メタバースを活用、新たな職業教育を京都から発信

調理、製菓・製パン、栄養、ホテルブライダル、観光など様々な分野の専門学校を展開する大和学園は、職業教育にVRやメタバースを活用するプロジェクトを進めている。その狙いや手応え、実証を通して感じたVRの可能性について、副理事長の田中幹人氏に話を聞いた。

全国に先駆けて
職業教育にVRを導入

田中 幹人

田中 幹人

学校法人 大和学園 副理事長
京都調理師専門学校 校長
京都製菓製パン技術専門学校 校長
京都ホテル観光ブライダル専門学校 校長
大学卒業後、大手IT企業勤務を経て大和学園入職。現在は調理・製菓・観光分野の専門学校校長を務める傍ら、VRやAIを活用した新規事業や地域活性化など産学連携事業を推進。京都大学経営管理大学院修士課程(M.B.A)修了。一般社団法人京都食文化協会監事、一般社団法人京都府専修学校各種学校協会留学生支援プロジェクト事業推進委員長等、学外のプロジェクトにも多数従事。

──学校法人 大和(たいわ)学園は、職業教育にVRやメタバースを導入するなど、先端技術を積極的に活用されています。

1931年に創立した本学園は、2031年に向けて「taiwa vision100」を掲げ、持続可能な学園・学校づくりに向けて邁進しています。近年、京都調理師専門学校(2020年度~)を皮切りに、京都製菓製パン技術専門学校(2021年度~)、京都ホテル観光ブライダル専門学校(2022年度~)でVRを活用したプロジェクトを推進しています。

VRの活用を進めている背景として、本学園では2020年2月より、政府による小学校一斉休校や同年4月の緊急事態宣言の発出などのタイミングに合わせて、オンライン授業を推進してきました。動画はすべて自前で制作し、2ヵ月で学園全体では数百本の動画を制作しました。2020年6月には、ベストプラクティスとして文部科学省のYouTubeチャンネルにも取り上げられています。

独自の動画コンテンツの充実を図り、…

(※全文:2198文字 画像:あり)

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