VR・メタバースを活用、新たな職業教育を京都から発信
調理、製菓・製パン、栄養、ホテルブライダル、観光など様々な分野の専門学校を展開する大和学園は、職業教育にVRやメタバースを活用するプロジェクトを進めている。その狙いや手応え、実証を通して感じたVRの可能性について、副理事長の田中幹人氏に話を聞いた。
全国に先駆けて
職業教育にVRを導入
田中 幹人
──学校法人 大和(たいわ)学園は、職業教育にVRやメタバースを導入するなど、先端技術を積極的に活用されています。
1931年に創立した本学園は、2031年に向けて「taiwa vision100」を掲げ、持続可能な学園・学校づくりに向けて邁進しています。近年、京都調理師専門学校(2020年度~)を皮切りに、京都製菓製パン技術専門学校(2021年度~)、京都ホテル観光ブライダル専門学校(2022年度~)でVRを活用したプロジェクトを推進しています。
VRの活用を進めている背景として、本学園では2020年2月より、政府による小学校一斉休校や同年4月の緊急事態宣言の発出などのタイミングに合わせて、オンライン授業を推進してきました。動画はすべて自前で制作し、2ヵ月で学園全体では数百本の動画を制作しました。2020年6月には、ベストプラクティスとして文部科学省のYouTubeチャンネルにも取り上げられています。
独自の動画コンテンツの充実を図り、…
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