あってもありがたくない福利厚生、トップは「社員旅行・レクリエーション」

管理部門向けメディア『労務SEARCH』を運営するエフアンドエムネット株式会社は12月3日、働く人を対象に行った福利厚生に関するアンケートの結果を発表した。

調査は9月から10月にかけて、全国の20代以上の労働者を対象に実施。300名から回答を得た。

今の勤務先に就職する際、福利厚生の有無や内容を確認したか尋ねたところ、「確認した」が46.3%、「確認していない」が38.0%。確認したとの回答が半数近くに上った。

今後転職する際、福利厚生の有無や内容を重視するか尋ねたところ、「かなり重視する」が27.3%、「まあまあ重視する」が58.3%。「あまり気にしない」(13.7%)と「ほとんど気にしない」(0.7%)を大きく上回った。

福利厚生は、就職活動や転職活動において重要な判断材料となっていることが判明した。

勤務先にあってほしい福利厚生について、ジャンル別に尋ねたところ、働き方関連では「リモートワーク」(28.0%)、「時短勤務」(26.3%)、「フレックスタイム制」(24.7%)が、健康関連では「人間ドック・健康診断の補助」(51.3%)、「運動施設の利用補助」(18.3%)、「予防接種の補助」(18.0%)がトップ3となった。

生活関連では「住宅手当・家賃補助」(48.7%)が、2位の「退職金」(10.0%)と3位の「通勤手当」(8.7%)に大差をつけて1位となった。

休暇関連では「リフレッシュ休暇」(34.3%)、「夏季・冬季休暇(年末年始休暇)」(27.3%)、「病気休暇」(13.0%)が、職場環境関連では「社員食堂」(37.0%)、「オフィスコンビニ」(29.7%)、「託児所・保育施設」(16.7%)がトップ3となった。

キャリアアップ関連では、「資格取得支援・スキルアップ」(62.3%)が2位の「書籍購入補助」(18.0%)、3位の「キャリアカウンセリング」(8.7%)に大差をつけて1位となった。

一方、不要と感じる福利厚生について尋ねたところ、トップは「社員旅行・レクリエーション」(40.7%)。「レジャー施設等の優待」(8.3%)、「オフィスコンビニ」(8.0%)、「託児所・保育施設」(6.3%)、「出産お祝い金・育休手当」(6.0%)と続いた(画像参照)。

理由を自由記述で尋ねたところ、「社員旅行・レクレーション」については「休日まで会社の人と関わりたくない」、「気を使うだけ」、「レジャー施設等の優待」については「対象施設が魅力的でない」、「オフィスコンビニ」については「会社の近所にコンビニがある」、「託児所・保育施設」および「出産お祝い金・育休手当」については「子供がいる人・いない人で不公平感がある」といった回答が見られた。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000120587.html

エフアンドエムネット プレスリリースより