リモートワーク下の新人育成の課題 組織を強くする「心理的安全性」

コロナ禍で浸透したリモートワークにより、仕事の効率が上がった一方、「悩みを相談しにくい」などの弊害が起こっている。リモート下でも強い組織を作るにはどうすればいいのか。リーダーシップやチームワークに詳しい早稲田大学准教授の村瀬俊朗氏に話を聞いた。

村瀬 俊朗

村瀬 俊朗

早稲田大学 商学部 准教授
1997年の高校卒業後、渡米。2011年に University of Central Florida から産業組織心理学の博士号を取得。Northwestern University および Georgia Institute of Technology で博士研究員(ポスドク)として就労後、シカゴにある Roosevelt University で教鞭を執る。2017年9月から現職。専門はリーダーシップとチームワーク研究。

近年、強い組織づくりのキーワードとして「心理的安全性」が注目されている。

ハーバード・ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が1999年に提唱した概念で、2015年に米 Google 社が「心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである」と発表して以来、多くの企業が関心を寄せるようになった。

そもそも心理的安全性とは何なのか。長年、アメリカでリーダーシップとチームワークを研究してきた早稲田大学准教授の村瀬俊朗氏は次のように説明する。

「心理的安全性とは、『自分が本当に思っていることを発言しても…

(※全文:2371文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。