リモートワーク下の新人育成の課題 組織を強くする「心理的安全性」
コロナ禍で浸透したリモートワークにより、仕事の効率が上がった一方、「悩みを相談しにくい」などの弊害が起こっている。リモート下でも強い組織を作るにはどうすればいいのか。リーダーシップやチームワークに詳しい早稲田大学准教授の村瀬俊朗氏に話を聞いた。
村瀬 俊朗
近年、強い組織づくりのキーワードとして「心理的安全性」が注目されている。
ハーバード・ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が1999年に提唱した概念で、2015年に米 Google 社が「心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである」と発表して以来、多くの企業が関心を寄せるようになった。
そもそも心理的安全性とは何なのか。長年、アメリカでリーダーシップとチームワークを研究してきた早稲田大学准教授の村瀬俊朗氏は次のように説明する。
「心理的安全性とは、『自分が本当に思っていることを発言しても…
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