コーオプ教育でデータサイエンティスト養成

金沢工業大学と NTT西日本金沢支店などが、データサイエンティスト(データを用いて価値を創出し、企業や社会の課題に答えを出す人材)の養成を目的とした産学協同教育(コーオプ教育)の実施協定を結んだと発表した。NTT西日本の技術者による講義や、同グループ企業での4カ月間にわたる就業体験を通し、ビックデータを活用した新事業創出ができるデータサイエンティストを育成していく。

コーオプ教育とインターンシップの違い

コーオプ教育プログラムの期間は、2020年5月~11月までの7カ月間。

前半では NTT西日本のデータサイエンティストを実務家教員として招聘し、同社が持つ最先端のデータ解析技術や実務におけるデータ活用事例などを学ぶ。後半の4カ月間は、NTT西日本グループの NTTマーケティングアクトで実際の業務に従事しながら、AI 音声認識技術やデータ解析技術を活用した分析・コンサルティングビジネスを実践的に学んでいく。

同プログラムは、アメリカに本部を置く WACE(世界産学連携教育協会)の基準に準拠して作成されたコーオプ教育プログラム。

コーオプ教育(Cooperative Education)はアメリカ発祥の産学協同教育で、短期間・無給のインターンシップに対し、プログラムそのものを大学が主体となって作成していて、学生が企業で実際の業務に長期間・有給で従事する。理論と実践の両面を効率的に学べる教育手法として注目を集めている。