若者の成長をまち全体で支える 「ぶり奨学金」に見る人材還流基盤

進学で地域を離れる若者を止めることは難しい。大切なことは、若者が再び地域に戻るための仕組みを構築すること。鹿児島県長島町から生まれた「ぶり奨学金」は、その好例だ。

ぶり奨学金発案者の井上貴至氏(2016年撮影)

ぶり奨学金発案者の井上貴至氏(2016年撮影)

大学進学時の都道府県別流入・流出者数(県外からの大学進学者数-県内高校から県外への大学進学者数)を見ると、流入超過が10都府県、流出超過が37道県となっている(文部科学省が「2017年度学校基本統計」から集計)。流入超過は東京・京都・大阪・神奈川・愛知・福岡・宮城・石川・滋賀・岡山だ。

人口減少に悩む都道府県や自治体にとっては…

(※全文:1744文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。