群馬大学 「知と人材」の集積拠点として、Society5.0を牽引

世界に誇る重粒子線装置を用いた「がん治療」や、次世代モビリティ・完全自動運転の研究、ICTリテラシー教育やデータサイエンス教育の強化など、数々の改革を進める群馬大学。地域社会に貢献し、グローバルな視点での活躍を目指す群馬大学の取組みについて、石崎泰樹学長に話を聞いた。

Society5.0に対応する人材育成と研究を強化

──北関東を代表する総合大学として、群馬大学はどのような取組みに力を入れていますか。

石崎泰樹

石崎泰樹

群馬大学長
1955年生まれ。1981年、東京大学 医学部医学科 卒業。1985年、東京大学大学院 医学系研究科 博士課程修了。医学博士。ユニバシティカレッジロンドン生物学部 客員研究員、東京医科歯科大学歯学研究科 助手、神戸大学医学部 助教授などを経て、2004年より群馬大学医学部・医学系研究科 教授。2021年4月、群馬大学長に就任。

私はこの4月の学長就任時、「知の拠点として地域の人材育成や地域社会を支える基盤となると同時に、グローバルな視点で活躍できる大学を目指す」というビジョンを掲げました。

これまでも群馬大学は地域社会を元気にするために、さまざまな改革を実行してきました。2010年3月から先端医療である重粒子線治療を開始し、現在まで2000人を越す治療を行っています。内分泌代謝学に関する国内唯一の共同利用・共同研究拠点である「生体調節研究所」では、1963年3月に設置された内分泌研究所時代から一貫して内分泌・代謝系を中心とした生体調節系の異常による生活習慣病(糖尿病をはじめとする)など…

(※全文:2300文字 画像:あり)

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