「不登校のきっかけ」1位は「先生との関係」 NPO調査

特定非営利活動法人多様な学びプロジェクトは、声が届きづらい不登校当事者の実態とニーズを把握するため、「不登校やさみだれ登校の子ども」「保護者」「不登校経験者」をそれぞれ対象とする3件の実態・ニーズ調査を2023年10月6日より開始している。このうち「保護者」を対象としたアンケートで、10月13日時点で回収できた582人のデータを集計し、調査結果(速報版)を発表した。

「不登校のきっかけ」に関する保護者回答の1位は「先生との関係」、2位は「学校のシステムの問題」だった。文部科学省発表の「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(教員回答/1位「(子ども自身の)無気力・不安」)とのギャップがあることがわかった。

また、保護者の86%(500人)が「子どもへの対応や将来について悩んでいる」ことが明らかとなった。「行政に望む支援」の1位は「フリースクールなど学校以外の場が無料や利用料減免(75.4%(439人))」だった。

現在利用している施策に関する保護者の認識について尋ねた項目では、「教育支援センター(適応指導教室)」、「教育相談(行政)」、「スクールカウンセラー」について「利用できるところはあるが利用していない」、「利用したが助けにならなかった」の合計が5割を上回った。

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特定非営利活動法人多様な学びプロジェクト・プレスリリースより