不登校専門の「学校らしくない学校」、生徒のありのままを受け入れる
「ありのままの君を受け入れる新たな形」を追求し、全国から注目を集めている公立中学校が岐阜市にある。2021年4月に開校した岐阜市立草潤中学校だ。東海地区では初の公立の不登校特例校であり、生徒一人ひとりに応じた教育を徹底。「学校らしくない学校」を目指している。
生徒を主体にすべてを考え、
学校のあり方を一から見直す
井上 博詞
不登校特例校である草潤(そうじゅん)中学校では基本的な時間割は設定されているものの、その枠組みから離れて、生徒が自分で何を学ぶのかを決めることができる。勉強する場所も教室の中だけでなく、各々が校内のお気に入りの場所で学んでもいい。登校スタイルも毎日の登校や週に数日の登校、オンラインを活用した家庭学習など様々だ。さらには担任教員も生徒が自分で選ぶことができる。
校長の井上博詞氏は、草潤中学校を「学校らしくない学校」と表現する。
「開校に際して、私が最初に全教職員に…
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