不登校専門の「学校らしくない学校」、生徒のありのままを受け入れる

「ありのままの君を受け入れる新たな形」を追求し、全国から注目を集めている公立中学校が岐阜市にある。2021年4月に開校した岐阜市立草潤中学校だ。東海地区では初の公立の不登校特例校であり、生徒一人ひとりに応じた教育を徹底。「学校らしくない学校」を目指している。

生徒を主体にすべてを考え、
学校のあり方を一から見直す

井上 博詞

井上 博詞

草潤中学校 校長
1963年生まれ、岐阜市出身、岐阜大学卒。中学校英語教諭としてキャリアをスタート。2007年以降、岐阜市教育委員会・岐阜県教育委員会等の行政職を10年間、教頭・校長を経験し、2021年4月より草潤中学校校長。

不登校特例校である草潤(そうじゅん)中学校では基本的な時間割は設定されているものの、その枠組みから離れて、生徒が自分で何を学ぶのかを決めることができる。勉強する場所も教室の中だけでなく、各々が校内のお気に入りの場所で学んでもいい。登校スタイルも毎日の登校や週に数日の登校、オンラインを活用した家庭学習など様々だ。さらには担任教員も生徒が自分で選ぶことができる。

校長の井上博詞氏は、草潤中学校を「学校らしくない学校」と表現する。

「開校に際して、私が最初に全教職員に…

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