愛媛県教育長 「教育立県えひめ」の実現へ、地域社会の良き創り手を育成

教育振興に関する大綱において、「教育立県えひめの実現」を掲げる愛媛県。現在、ICT教育やCBTシステムの活用、キャリア教育や県立学校の魅力化など、様々な施策を進めている。県教育委員会教育長の田所竜二氏に、愛媛県の教育行政の取組と展望について話を聞いた。

全国の人や企業から選ばれる
教育で身を立てる「教育立県」に

田所 竜二

田所 竜二

愛媛県教育委員会 教育長
松山市出身。明治大学商学部卒。1982年に愛媛県庁に入庁。経済労働部産業雇用局長や農林水産部長などを経て、2020年4月に愛媛県教育委員会教育長に就任。

──愛媛県は教育振興に関する大綱で「教育立県えひめの実現」を掲げています。教育行政の方向性をどのように描かれていますか。

「教育立県えひめの実現」は、今年度スタートした大綱で初めて掲げました。変化が激しく予測が難しい時代にあっても、不測の事態に動じることなく自分の発想と力で課題を乗り越え、地域社会の良き創り手として貢献できる「たくましい子どもたち」を育成する。それこそが今、教育に求められている役割であると考えます。

本県は教育の振興を通じ、優れた人格と能力を兼ね備えた有為な若者を輩出することはもとより、その教育力の高さをもって、…

(※全文:4145文字 画像:あり)

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