知識で世界を変える「ユニバーシティー」を社会実装

「知識製造業」を営むリバネスは今年5月、学生や社会人、ベンチャー、大企業など、多様な人たちが集うオープン型ユニバーシティーを開校する。リバネスが描く新しい知識プラットフォームの構想、これからの教育について、丸幸弘グループ CEO に話を聞いた。

リバネスユニバーシティーを開校、あらゆる大学や企業に実装へ

──リバネスは未知の領域への挑戦を続け、事業を拡大しています。

丸 幸弘

丸 幸弘

株式会社リバネス 代表取締役 グループ CEO
東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命工学専攻博士課程修了、博士(農学)。2002年に大学院在学中に理工系学生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営む。世界の知を集める「知識プラットフォーム」を通じて300以上のプロジェクトを推進する。アジア最大級のベンチャーエコシステムの仕掛け人として、世界各地のディープテックを発掘し、地球規模の社会課題の解決に取り組む。ユーグレナを始めとする多数のディープテックベンチャーの立ち上げにも携わるイノベーター。

リバネスは大学や研究機関のサイエンスを学校、大企業、中小企業、町工場等にブリッジし、新事業創出や人材育成、教育事業などを展開する「知識製造業」を営んでいます。

今では約300社の企業、300校の大学、1000社のベンチャー、3000名の若手研究者、2000名の学校教員が知識を共有する「知識プラットフォーム」を構築しており、各パートナーとは年間300本以上にも及ぶプロジェクトを推進しています。

私たちは教育と人材育成の両方の事業を手掛けていますが、かつての右肩上がりの時代、日本では教育よりも人材育成が重視されてきました。ベースにある考え方を変えることなくスキルを養い、生産性や効率を高めることに力が注がれてきました…

(※全文:2264文字 画像:あり)

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