GIGAスクール構想 全国教育長アンケート ICT利活用への期待[AD]

全国の教育現場で進む GIGA スクール構想の実現。本調査では、GIGA スクール構想の実現を見据え、全国の教育現場における ICT 利活用への期待と課題、今後の展望について調査を行なった。
調査主体:先端教育機構、ソニーマーケティング

調査サマリー

  • 約7割の教育委員会が1人1台の学習者用端末の活用に積極的
  • ICT の利活用を進めるうえでの課題について、最多回答項目は「教職員が ICT を利活用するための知識・スキルが不足(研修機会等が不十分)」
  • 1人1台の学習者用端末や大型提示装置等は、授業場面だけではなく、教職員研修での活用も期待されていることが示唆された

調査の概要

  • 内容:ICT 利活用への期待と課題、今後の展望の把握
  • 調査主体:先端教育機構、ソニーマーケティング
  • 方法:全国の教育委員会へ調査票を配布し、FAX または電子回答(PDF)で回収
  • 実施時期:2020年7月~8月
  • 対象:全国都道府県・市区町村教育委員会 教育長
  • 回答数:387件
回答自治体 地方区分別内訳(%)

1)授業や行事の実施に当たって、活用していきたい設備や場面について

活用していきたい設備について
(授業や行事の実施にあたり、いずれかの場面で活用していきたいと答えた教育委員会の割合, 複数回答可)

※小数点以下四捨五入

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活用していきたい場面について
(学習者用端末・大型提示装置等それぞれについて、各場面で活用していきたいと回答した教育委員会の割合, 複数回答可)

※小数点以下四捨五入

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本設問では、授業や行事の実施にあたり、活用していきたい設備と場面について回答を得た。

その結果、設備に関して、「1人1台の学習者用端末」については、7割を超える教育委員会がその活用に前向きであることが明らかになった。

続いて、活用していきたい場面に関して「1人1台の学習者用端末」では、「双方向型遠隔授業」が64%と最も高く、「配信型遠隔授業」、「対面の授業」が62%と並んだ。また「大型提示装置等」については、「対面の授業」で活用していきたいと回答した教育委員会の割合が40%を超えた。

さらに、「教職員研修」での活用について、約30%の教育委員会が前向きであることが明らかになり、「大型提示装置等」については、「対面の授業」や「教職員研修」での活用が期待されていることが示唆された。

2)特に力を入れて取り組みたい設備と場面の組み合わせについて(上位3つを回答)

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本設問では、授業や行事の実施にあたって、活用したい設備と場面のうち、特に力を入れて取り組みたい設備と場面の組み合わせについて回答を得た。その結果、最も多くの教育委員会が特に力を入れて取り組みたいと回答した項目は、「対面授業における1人1台の学習者用端末の活用」。続いて、「双方向型遠隔授業における1人1台の学習者用端末の活用」、「配信型遠隔授業における1人1台の学習者用端末の活用」。

いずれも1人1台の学習者用端末を活用する取り組みが上位を占めた。また、授業場面における1人1台の学習者用端末の活用に次ぐ項目として、「教職員研修における1人1台の学習者用端末の活用」、「対面の授業における電子黒板の活用」が続いた。

3)ICT の利活用を進めるうえでの課題について(複数回答可)

※小数点以下四捨五入

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ICT を利活用し、活動を進めるうえでの課題として、「教職員が ICT を利活用するための知識・スキルが不足(研修機会等が不十分)」が59%と最も多い回答を得た。この課題解決に向けて、1)「活用していきたい場面」で示された通り、教職員研修における「学習者用端末」や「大型提示装置等」の活用が期待されていると考えられる。

4)今後、企業や大学等の外部機関に期待するサポートについて(現場からの声)

研修

教職員が ICT を効果的に活用した分かりやすい授業展開ができるよう、知識・技能向上に向けた実り多い研修等の支援を、学校訪問も活用しながら実施していただきたい。

STEAM

ニューノーマル時代のなか、遠隔授業方式で STEAM 教育を小中学校で展開できるようなサポートがあると嬉しい。ものづくりの楽しさが少しでも体感できる場を創出できればと考えている。

アドバイス

外部機関との連携により、学習内容や学習方法の充実・改善につながる可能性が大きいと考えている。一方で、学校現場には積極的に外部との連携を進める余裕や意識がない現状もある。学校のニーズに応えるとともに、教職員に新たな価値を提示し、連携への期待や意欲を高めるようなサポートを期待する。

人的支援

GIGA スクール構想の具現化が進むにつれ、機器の管理、運用、メンテナンス等が非常に複雑化、高度化してくる。外部からの専門性の高い人的支援が必要である。

大学との連携

現在、地元の大学と連携し、学生の学校体験活動の一環として、全小学校のプログラミングの授業にアシスタントとして学生を派遣している。教職を目指す学生にとっても、現場の学校にとってもお互いにメリットのある活動となっているため、この取り組みを広げていけたらと考えている。

【お問い合わせ先】

学校法人先端教育機構 GIGA スクール構想
全国教育長アンケート事務局

TEL:03-3478-8401
Mail:pjlab@mpd.ac.jp

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