リカレント教育の基盤を整備し、何歳でも挑戦ができる社会の構築を

技術革新によってめまぐるしく変化する社会、雇用の流動化や人生100年時代の到来を背景に、個人が年齢に関係なく学び直し、主体的にキャリアを形成していく必要性が高まっている。文部科学省の根本氏に、リカレント教育における課題や、文部科学省の取り組みについて話を聞いた。

3ステージから、マルチステージの人生に

根本 幸枝

根本 幸枝

文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課 課長
1988年旧文部省(現文部科学省)入省。文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課女性政策調整官、生涯学習推進課課長補佐、政策課課長補佐、生涯学習推進課民間教育事業振興室長、独立行政法人国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金部長、九州大学総務部長、徳島大学理事・副学長などを経て、2019年より現職。

健康寿命が世界一の長寿社会を迎える日本。2007年生まれの子が107歳まで生きる確率は50%と推測され、1980年に968人だった100歳以上年齢は2018年には約70倍の6万9785人に増加。人生100年時代の到来が現実に迫っている。

文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課の根本課長は、「人生100年時代には教育・雇用・退職後という3ステージの人生モデルから、複数のキャリアを持ったり、多様な人生を歩むマルチステージの人生モデルに変わっていきます。流動性の高い社会になりますので、大学や専門学校などまでに得た知識だけで残りの人生を…

(※全文:2402文字 画像:あり)

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