南條史生氏が代表を務めるN&A、アートがテーマの教育事業を開始

南條史生氏が代表を務めるN&A株式会社は、アートをテーマとした複数のラーニング事業(教育、学びの産業)を開始する。事業の名称は、未来へ向け新しいアートの芽が生まれ、育つことを期待し「アートシード(Art SEED)」と名付けた。

N&Aは1990年の設立から今日まで、現代美術の振興と普及のために、展覧会のキュレーション、パブリックアートのコンサルティング、美術館の設立・運営、シンポジウムや教育プログラム制作、出版・編集など多様な事業を開発、展開してきた。その実績・経験を活かして、いくつかのラーニングのプログラムを開始することは、30年間に渡るアート事業の蓄積をより多くの方々とシェアし、また次世代に継承していく意味も込めている。

代表の南條史生氏は、森美術館館長(2005年-2019年)など、公的機関、民間企業、フリーランスキュレーター、美術館勤務と、多様な環境の中でアートを基軸に数々の体験をしてきた。社会では、ますますアートの重要性を認識し、アートシンキングの価値も声高に語られている。そこで今、ラーニング事業を立ち上げ、多くの若い世代と自身の経験を分かち合うことにしたという。

Art SEED事業の内容としては、優秀なアイデア上位3案を選び、N&Aの展示スペース(N&Aアートサイト)を使い、展覧会を実現してもらうと同時に教育プログラムにもなっているプロジェクト「ネクスト・キュレーターズ・コンペティション 2021」のほか、「アート&プロジェクトマネジメント講座」、「アートガイド講座」、「企業向けアート講座」などを予定している。

21.10.27news2