18歳意識調査 仕事を通じて実現したいもの、トップ3は「経済的安定」「自己成長」「社会貢献」

公益財団法人日本財団は4月10日、第68回「18歳意識調査」の結果を発表した。

18歳意識調査は、選挙権年齢の18歳への引き下げを受け、日本財団が2018年から継続的に行っている調査。第1回「18歳成人」、第2回「新聞」、第3回「恋愛・結婚観」と、毎回異なるテーマにもとづき実施している。

今回のテーマは「就職・仕事観」。3月、17~19歳の男女を対象に実施し、1,000名から回答を得た。

働くことに対して不安があるか(既に働いている人は、今後も働いていくことに対して不安があるか)尋ねたところ、「不安がある」が39.5%、「どちらかというと不安がある」が38.7%。不安があるとの回答が8割近くに上った。男性(n=513)では72.5%、女性(n=487)では84.2%と、男性よりも女性において不安が広く見られた。

企業選びの際、重視することを尋ねたところ(複数回答可、3つまで)、トップ3は「給与や待遇が優れている」(52.6%)、「福利厚生が充実している」(35.7%)、「希望する業界である」(33.2%)となった。「ワークライフバランスが充実している」(31.0%)、「残業が少ない」(20.8%)、「働き方が自由である」(19.1%)と続いた。

理想の働き方について尋ねたところ、 「まだ具体的には決まっていない」を除いたトップは、男性では「定年まで一つの会社で働き続けたい」(27.7%)であるのに対し、女性では「より良い就業条件・職場環境を求め、何度か転職したい」(26.5%)となった。「自分で会社を立ち上げたい(起業したい)」も男性で5.1%、女性で3.9%、全体で4.5%見られた。

仕事を通じて何をもっとも実現したいか尋ねたところ、「経済的安定(高い収入、安定した生活)」が44.1%と、他に大差をつけてトップ。「自己成長(スキルアップ、能力向上)」(16.5%)、「社会貢献(人や社会の役に立つ)」(14.0%)、「人との繋がり(社内外の人脈形成、仲間との協働」(10.8%)、「専門性の追求(特定の分野のプロフェッショナルになる)」(6.5%)と続いた。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://www.nippon-foundation.or.jp/wp-content/uploads/2025/04/new_pr_20250410_04.pdf

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