文科省事業に看護師教育VRプロジェクトが採択 ジョリーグッド

株式会社ジョリーグッドと、医療・介護教育シミュレータを製造販売する株式会社京都科学は11月16日、両社が共同で開発している「看護師教育VR」事業が、文部科学省の「令和2年度専修学校における先端技術利活用実証研究」に採択されたことを発表した。

同事業では、毎年多くの看護師を輩出している東京医科大学と京都科学が共同でVRカリキュラムの監修を行い、ジョリーグッドと共に制作する。制作したVRコンテンツの有効性について、3ヵ年をかけて全国の看護学校で実証研究を実施する。

現在、看護師を育成する医科大学や看護系専修学校では、新型コロナウイルスの影響で病院に立ち入ることができず実習の機会が失われている。また患者側のプライバシーへの意識が高まり、学生が実際に患者とコミュニケーションを取る臨床実習が困難になっている。VRコンテンツを活用することで、こうした課題に対応することが狙いだ。

開発するVRコンテンツの内容は、小児科、産婦人科、精神科など様々なシチュエーションを予定。VR教育の効果について検証を重ね、リモート環境でも従前の実習カリキュラムと同レベル以上の学習効果をもたらすプログラムの開発を目指すという。

20.11.17news3

臨床実習のVRコンテンツの開発を進めていく