AI型教材「キュビナ」、宮城県利府町の全小中学校9校に導入

学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を開発・提供する株式会社COMPASS(東京都文京区、代表取締役CEO・佐藤潤氏)は、同教材が宮城県利府町の全町立小中学校9校に導入され、2026年度から利用が始まったことを発表した。対象となるのは町内の小学1年生から中学3年生の児童生徒約3,100人で、AIによる個別最適化の機能を軸に、学習指導体制の充実を図る。

利府町教育委員会は、教育振興基本計画の基本方向の一つに「基礎的な学力の定着と確かな学力の育成」を掲げ、学年段階や児童生徒一人ひとりの学習状況に応じた学習指導体制の工夫・改善に取り組んでいる。今回のキュビナ導入は、その取り組みの一環として実施された。同町では昨年度以前から一部の学校でキュビナを活用してきたが、2026年度からは全町立小中学校が使用する共通教材(AIドリル)としてキュビナを採択し、導入校を9校へ拡大した。これにより、町内全体で共通の教材を用いて基礎学力の定着を図る体制ができあがっている。

キュビナは、AIが児童生徒の習熟度や過去の学習でつまずいた点を分析し、次に取り組むべき問題をリアルタイムで示すアダプティブラーニング型の教材である。利府町では、この個別最適化の機能が基礎学力の確実な定着に加え、児童生徒それぞれの可能性を伸ばす学力育成にも寄与すると期待されている。

利府町教育委員会教育部長の阿部昭博氏は、「町は一つの学校」というスローガンのもと、学校・家庭・地域・行政が一体となって子どもたちの社会性や勤労観を育てていく方針を説明する。阿部氏は、キュビナの個別最適化の機能について「AIが児童生徒の習熟度や過去のつまずきを瞬時に分析し、必要な問題をリアルタイムで示すことで、子どもたちが自分のペースで主体的に学びを進められる」と述べ、学習データに基づく指導と校務の効率化が、教員が子どもたちと向き合う時間を生み出すことにもつながるとの見方を示した。