社内会議の2大課題、「議論ではなく報告中心になっている」「目的が不明確」

経営・組織コンサルティングを手掛ける株式会社識学は1月29日、会社員を対象に行った、社内会議に関する調査の結果を発表した。

近年、リモートワークやハイブリッドワークの普及によってあり方が大きく変化している会議について、会社員はどのように感じているのか調べた。

調査は1月、会議のある企業(従業員数10人以上)に勤務する会社員を対象に実施。300名から回答を得た。

具体的にどのような会議に出席しているか尋ねたところ(複数回答可)、「部署や部門などのグループでの会議」が67.7%でトップ。「全体会議」(56.0%)、「プロジェクト毎での会議」(47.0%)、「朝礼/夕礼」(38.0%)と続いた。

1週間に平均何回、会議に出席するか尋ねたところ、「1回未満」が49.3%でもっとも一般的。「1回以上3回未満」(29.0%)、「5回以上」(12.7%)、「3回以上5回未満」(9.0%)と続いた。

1回の平均所要時間について尋ねたところ、「30分以上1時間未満」が41.0%でもっとも一般的。「15分以上30分未満」(27.7%)、「1時間以上」(21.3%)、「15分未満」(10.0%)と続いた。

会議の頻度と長さのそれぞれについて適切だと思うか尋ねたところ、頻度については「適切だと思う」が61.3%、「多いと思う」が35.0%。長さについても「適切だと思う」が58.7%、「長いと思う」が39.3%。どちらも適切と感じている人の方が多かった。

会議について課題と感じる事柄について尋ねたところ(複数回答可)、「議論ではなく報告中心になっている」が37.0%でトップ。「目的が不明確」(29.3%)、「議題に関係のない会話が多い」(23.7%)、「振り返りばかりで次への課題等が話し合われない」(20.0%)と続いた(画像参照)。

会議について無意味と感じたことはあるか尋ねたところ、「ある」は75.0%。4人に3人に上った。

具体的にどのような会議についてそのように感じたか尋ねたところ、トップ3は「全体会議」(21.7%)、「部署や部門などのグループでの会議」(18.7%)、「朝礼/夕礼」(17.3%)となった。

逆に「ブレインストーミング(アイデア出し)」(5.0%)「経営会議」(5.3%)「1on1ミーティング」(7.0%)は、無意味と感じる人は1割未満と少なかった。目的や人数が絞られている会議ほど必要視されていることが判明した。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000029010.html

識学プレスリリースより