オンライン修学旅行 生駒市立あすか野小が広島で平和学習

奈良県生駒市立あすか野小学校は2月16日、1人1台配布されたタブレットを活用し、オンラインの修学旅行を実施する。小学6年生157人が広島をバーチャル旅行し、平和について学ぶ。

被爆電車にオンラインで乗車するのは、広島電鉄にとっては初めての試み。実際に電車が被爆した場所をはじめ、原爆ドームや平和記念公園の沿線を巡った後、広島電鉄の社員から被爆電車について詳しい説明を受ける。児童が広島電鉄の制服を着て、特別一日乗車券をもぎるなどの演出もする予定。制服を借りることは、児童たちで交渉したという。

また広島市立五日市小学校の6年生とオンラインで接続し、6年間かけて学んできた平和についての発表を聞き、意見交換をする。その他にも、海外のゲストから平和について学んだり、オタフクソースの社員から広島焼きの歴史やレシピを聞く、といったプログラムが準備されている。

同校の石村吉偉校長は、「修学旅行はコロナ禍で中止になったが、新しい形で平和学習の機会を実現することで、いろんな角度から平和について考えることができている」とコメントした。

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