マイクロクレデンシャルを導入した新カリキュラム導入へ サイバー大学

サイバー大学は、2024年4月からマイクロクレデンシャルのオープンバッジを発行し、複数のマイクロクレデンシャルを体系的に積み重ねることで学士号のバッジ取得につなげる新カリキュラムを国内で初めて導入することを発表した。

マイクロクレデンシャルとは、修得した知識や技術、態度等を小さな単位で学習証明するコンピテンシーモデル。新カリキュラムを通じて、修得した知識や技術、態度等を学位よりも小さな単位で学習証明するマイクロクレデンシャルのオープンバッジを取得することで、学生は、従来の学士号基準では表現できなかった、より細分化された知識やスキルのデジタル証明が可能となる。

同大学IT総合学部では、ITとビジネス双方の知識やスキルをもつ高度IT人材の育成をめざしたカリキュラムを展開し、卒業する学生にはIT総合学の学士号を授与してきた。一方、企業等では学士号や修士号等の学位よりも、専門分野別の知識やスキルが重視される傾向があり、近年では学士号や修士号等の学位プログラム(マクロクレデンシャル)よりも短期間で特定の専門分野を学び、その学習歴を証明するマイクロクレデンシャルが世界で注目されている。 

こうした背景から、同大学では、既存の学士(IT総合学)を取得するための学位プログラムを分割し、少量かつ専門テーマごとにクラスター化した複数科目を修了した証として、マイクロクレデンシャルの提供を2024年度から開始する。

カリキュラムの改定によって、従来の「コース・プログラム制」から、「マイクロクレデンシャル制」へと移行する。同大学が提供するマイクロクレデンシャルの分野には、「AI」「データサイエンス」「セキュリティ」「ネットワーク」「ソフトウェア」「起業」「経営」「マーケティング」「マネジメント」等があり、学生は希望に応じた分野を集中的に学ぶことができるとしている。

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