2024年度「創発的研究支援事業」に246件が採択 若手科学者の独創的研究を最長10年支援

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は7月25日、2024年度「創発的研究支援事業」に246件の研究課題を採択したことを発表した。

同事業は、イノベーションや新たな研究領域の創出につながる科学技術分野の研究(理論的・基礎的な研究も含む)に、原則7年、最長10年に渡り総額最大5,000万円の支援を提供するもの。 

特定の課題や短期目標を設定せず、自由で挑戦的・融合的(=創発的)な研究を長期的に支援するのが特徴。そのような研究を促進するため、研究者同士の交流や「プログラムオフィサー」によるメンタリングを行う点も特筆される。

その年度の4月1日時点で博士号の学位を取得しており、かつ、取得後15年以下の若手科学者から研究課題を募集。2020年度に始まり、毎年200~300件を採択している。
 
2024年度は2,262件の応募があり、その中から「身体的言語を手がかりとした包摂的なAI設計」、「次世代の降水観測に向けた気象レーダーの進化」、「専門用語辞典の自動構築による全学術分野の知の統合」など246件が採択された。

全採択課題は以下から確認できる。
https://www.jst.go.jp/souhatsu/document/res2024.pdf

a20250725-mxt_gakjokik-000043874_1事業の概要。文科省資料より