AI・ディープラーニングの資格取得が文系職種にも JDLAレポート

日本ディープラーニング協会(以下、JDLA)は、7月17日に開催予定の2021年第2回 「G検定(ジェネラリスト検定)」(以下、G検定)実施に先立ち、試験実施レポートを公開した。

4月にIPA(情報処理推進機構)が公開した「デジタル時代のスキル変革等に関する調査報書」では、DXに取り組む企業は53.2%と前年度調査より10ポイント増加しているが、DXの成果が出ていないと認識している企業のうち、IT人材不足を感じている割合は52.9%と過半数を超え、IT人材の確保の重要性が増していることが明らかになっている。2021年4月に設立されたデジタルリテラシー協議会では、人工知能(AI)・ディープラーニング(DL)領域知識を、IT・ソフトウェア領域、数理・データサイエンス領域とともに、全てのビジネスパーソンが身につけるべきデジタルリテラシー「Di-Lite(ディーライト)」と定義し、習得することを推奨している。 

JDLAは2021年第2回 G検定実施に先立ち、最新の受験状況を反映したレポートを公開した。受験者は年々増加しており、前回までで累計受験者数は5万人超、累計合格者数は約3万5千人に上る。最新実施回の年代別受験者構成比は、20~30代を中心に社会人若年層の意識・関心が高い一方で、40~50代のマネージャー、管理職世代の割合も比較的多い。受験者の職種については、営業・販売や企画・マーケティング、経営企画といった文系職種の受験傾向も伺え、AIやDLを活用するビジネスサイドにおける学習ニーズ・関心も現れてきていることがわかる。また、受験者全体における学生の構成比率も増加傾向にある。

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