全国の小学校におけるICT実態調査 活用法は「発表・まとめ」が約5割

株式会社ソーシャルサービス(東京都千代田区)は、小学校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態について、アンケート調査を実施した。全国計142の小学校からの回答を集計。ICTの教育利用に関する傾向と課題について、分析結果を公開した。

調査の結果、児童用のICT端末機器に使用されているOSのメーカー別割合は、Chrome OSが38%でトップ。次いでiOSの33%、Windows OSの28%と続いた。3社がそれぞれ約3割ずつのシェアを占めている状況にあった。

自宅への持ち帰り頻度について、「毎日」「課題が出たとき」がそれぞれ約3割、「週末」を合わせると週1回以上自宅へ持ち帰る児童が全体の68%となった。「持ち帰っていない」も16%にのぼり、持ち帰る頻度は学校によって様々なことが示された。

ICT端末機器の活用法は「発表・まとめ」が約5割、「調べ学習」が約3割と続いた。一方、「デジタル教材」は2割以下となったが、今年度から全ての小学校の教科書にQRコードが掲載されるため、今後は活用が増えていくと思われる。

また、QRコードの読み込みは96%可能であったが、児童のYouTubeの閲覧には規制をかけている学校もあり約50%が視聴不可であった。動画を作成してもYouTube経由だと半数の児童は閲覧できないことがわかった。

今回の調査結果を受け、ソーシャルサービスでは、小学校副教材「未来クリエイター(ミラクリ)」を通じて各小学校の実情に則した学校教育支援事業と、ICT活用のためのサポートに取り組んでいくとしている。

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株式会社ソーシャルサービス・プレスリリースより