自民党 デジタル人材育成・確保小委員会開催

2月24日、7回目となるデジタル人材育成・確保小委員会が、自民党デジタル社会推進本部において開催された。

冒頭で、文部科学省のデジタル人材育成に向けた取り組みについて報告された。初等中等教育においては、理数・データサイエンス・AIの基礎的リテラシーの習得を、高等教育の一部では応用基礎力の習得を目指すとした。このために、大学入試では応用基礎を重視して入学者選抜を行う大学を支援したり、「情報Ⅰ」を入試に採用する大学の抜本的拡大を行うとしている。

これにより2025年度までに、高校の一部と高等専門学校・大学の50%にあたる25万人(年間)を応用基礎力を備えた人材に、さらに2,000人をエキスパート人材として育成する目標を掲げた。また、優れた教育プログラムを認定する「数理・データサイエンス・AI教育認定制度」の構築を行う。社会人のリカレント教育においても、基礎的情報知識とAI実践的活用スキルを習得する機会の提供が検討されている。

またデジタル人材育成の先進事例として、横浜市立大学大学院データサイエンス研究科研究科長の山中竹春教授と、滋賀大学データサイエンス学部の竹村彰通学部長から、各大学の取り組みが紹介された。

同委員会は2020年11月に設立された、デジタル技術で組織や事業を変革するDX人材の育成策を検討する組織。委員長は片山さつき元地方創生相が、座長は甘利明元経済産業相が務める。

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