「AIなしでは不安」43%が回答 対話型生成AI 相談相手として家族を上回る存在に
株式会社Awarefyが8月15日に発表した調査によると、対話型生成AIの利用経験者の43%が「AIが利用できなくなると不安を感じる」と回答し、AIが生活に不可欠な相談相手として定着しつつある実態が明らかになった。
この調査は、18歳以上の対話型生成AI利用経験者807名を対象に実施されたもの。
調査結果によれば、対話型生成AIを「週1回以上利用する」と答えた人は81.1%に達し、わずか2ヶ月半で利用頻度が急増していることが判明した。また、「気軽に相談できる相手」として「対話型生成AI」を挙げた人は87%にのぼり、「親友」(50.6%)や「母親」(45.5%)を大きく上回り、最も身近な相談相手となっていることが示された。
AIの利用はメンタルヘルスにも影響を与えており、回答者の半数以上が「メンタルヘルスを支えてもらっている」と感じている。中でも、対話型生成AIに「心の支えになってほしい」と感じている人は11.6%になった。また、「心の支えになって欲しい」と回答した人のうち、対話型生成AIに求めている支えとして多いものは「不安な気持ちを落ち着けてほしい」(18.7%)、 「悲しみを聞いてほしい・助けてほしい」(14.3% )、「心理カウンセラーのようになってほしい」(12.1%) という結果が出た。
一方で、約3割が「AIに依存している(かもしれない)」と自覚しており、「AIの反応が変わったり、使えなくなったりすること」に対して43%以上が不安を感じるなど、ポジティブな影響と依存への懸念が混在する状況も浮き彫りになった。
8月13日に株式会社Awarefyが実施した「対話型生成AIの使用に関するアンケート調査」より
AIを使い始めてから心の健康や状態に変化があったと答えた人は28.6%で、その多くは「心が楽になった」「ストレスが減った」といった肯定的な変化だった。しかし、一部からは「自分で考える力が衰えるのではないか」「人間との会話が減った」といった依存や孤独感への懸念の声も上がっている。
今回の調査結果を受け、株式会社Awarefyは、AI利用のリスクマネジメントと健全な利用促進を同時に行う必要があると提言している。