第18回国際地学オリンピックで日本代表4名全員が銀メダル獲得 2027年大会は島根県松江市で開催決定

文部科学省は8月19日、中国・済寧で開催された「第18回国際地学オリンピック」において、日本代表の高校生4名全員が銀メダルを獲得したと発表した。大会後、8月18日には野中厚副大臣が日本代表選手らの表敬訪問を受け、文部科学大臣表彰を授与している。

銀メダルを獲得したのは、石田結寛さん(青森県立青森高等学校3年)、酒井伸太朗さん(灘高等学校1年)、清水玲那さん(神戸女学院高等学部3年)、淵上理音さん(富山県立雄峰高等学校3年)の4名。国内大会(出場者1,624人)から選抜されたメンバーだ。 表敬訪問で選手たちは、「世界各国の地学の学習内容の違いを感じることができて面白かった」「長年の目標であった日本代表になり、初めての海外でたくさんの学びを感じることができて幸せな10日間だった」と大会の感想を述べた。

野中副大臣は選手の健闘を称えるとともに、近年の災害の多発や科学技術の進展に触れ、「時代の進化とともに、皆さんもさらに成長し、これからも自分の力を存分に発揮してほしい」と、今後への期待を込めた言葉を贈った。

野中厚副大臣と、表敬訪問した日本代表の選手たち。文科省の公式ホームページより。


今大会には28の国と地域から110名の生徒が参加。国際地学オリンピックは、高校生を対象とした地学の国際大会で、日本は2008年から参加を開始し、今回で17回目の参加となる。

2027年大会は日本で開催されることが決定しており、開催地は島根県松江市(くにびきメッセ、サンレイク)、期間は8月22日から28日の予定となっている。文部科学省は、今後とも次代の科学技術・イノベーションを担う若者の支援に取り組んでいくとしている。