中教審、「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」を設置

中教審の初等中等教育分科会は7月8日、幼児教育の質的向上及び小学校教育との円滑な接続について専門的な調査審議を行うため、「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」の設置を決定した。主な検討事項として、下記が盛り込まれている。

・生活・学習基盤を全ての5歳児に保障するための方策
・各地域において幼児教育を着実に推進するための体制整備
・保護者や地域の教育力を引き出すための方策、保育人材の資質能力の向上といった幼児教育の質的向上及び小学校教育との円滑な接続を図る上で必要な事項

現在の日本では、小学校入学時点で好奇心・粘り強さといった「育ち・学びを支える力」に差が存在してしまっている恐れがあり、全ての幼児教育施設で「育ち・学びを支える力」を育めるようにすることが急務となっている。

そうした中で文科省は「幼児教育スタートプラン」を策定し、子供の未来への架け橋となる社会システムの構築を目指している。幼児教育スタートプランでは重点事項の1つに「幼保小の架け橋プログラム」が掲げられ、「すべての5歳児に、生活・学習の基盤を保障」「幼保小連携で一人一人の発達を把握、早期支援につなぐ」「市町村教委と連携し、小学校教育に円滑に接続」などをうたっている。今回、「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」を設置することで、幼保小の円滑な接続への議論を深めていく。

21.7.12news1

幼児教育にも数々の変化が求められている

Photo by Gábor Adonyi,Pixabay