賃金・キャリアアップのためには専門性が必要 リンクトイン調べ
ビジネスに特化した世界最大のプロフェッショナルネットワーク・LinkedIn(リンクトイン、日本法人所在地:東京都千代田区)は、仕事に関する意識調査を実施し、その内容を公表した。
この調査は、就労者が働き方の現状の希望をどのように考えているかを調べるため、日本を含む世界17カ国で18歳以上の就労者約2万3,000人を対象に行われたもの(日本では1,026人が調査対象)。
調査の結果、「今の仕事にどの程度満足しているか?」という質問に対し、「満足している」と回答したのは46%で、「満足していない」と回答した27%を上回った。また、半数を超える人(53%)が「自分の仕事に全力で取り組んでいる」と回答した。
今の雇用主や仕事に関して持っている懸念を聞いたところ、「無し」(39%)が最も多かった一方で、「求められる水準以上の仕事をしても、気付いてもらえないような気がする」(21%)、「今の仕事ではキャリアップの機会が限られていると感じる」(19%)、「疲弊して何もやる気が起きなくなった」(14%)が上位となった。
調査を行ったリンクトインでは、これらの回答から、現状の仕事にある程度満足しつつも、評価やキャリアアップに関して懸念を抱いている人が多いことがうかがえると分析している。
また、「日本では長い間、賃金が上がっていないと言われている中、自身にとっての解決策は?」という質問に対しては、「近い将来、転職する」(20%)に続いて「自分のスキルを高めて、今の会社で昇給を受ける」(16%)が多く挙がった。
このほか「転職やキャリアアップに際し、抱えている課題」について聞いたところ、「専門分野」と答えた人が35%に上り、「言語スキル」(17%)が続いた。
同社では、「報酬を高め、キャリアアップを実現するために、専門的な知識やスキルを高めることが必要であると感じている人が多いことが明らか」としている。
「転職やキャリアアップに際して、あなたが抱えている課題」への回答(リンクトイン・ジャパン株式会社のプレスリリースより)