文科省ら、「教育DXロードマップ」を策定 関係省庁が今後3～5年間に行うべき取組みを整理

文部科学省らは6月13日、「教育DXロードマップ」を策定した。教育DXに向け、関係省庁が今後3～5年間に行うべき取組みをまとめている。

2022年1月策定の同様の工程表『教育データ利活用ロードマップ』を、その成果と課題、また生成AIの進歩をはじめとする社会の変化を踏まえ、改定する形で作成。作成にはデジタル庁、総務省、経済産業省も参加した。

ロードマップは、教育DXのミッションを「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」を実現することと定義。そのために重点的に行うべき取組みを以下の10に整理し、それぞれについて実現に向けた青写真を描いている（画像参照）。

・次世代校務DXの推進
・高校入試事務のデジタル化
・やめることリストの実現
・1人1台端末を活用した学びの推進
・多様な学習ツールの導入
・必要なネットワーク環境の整備
・教育デジタルサービスの相互接続
・教育データの標準化の推進
・教育データの分析・活用の推進
・主体・データの真正性確保

「やめることリスト」というのは、校務負担の軽減と、児童生徒と向き合う時間の確保のため、教職員が中止すべき12の行動をまとめたもの。「電話等による児童生徒の欠席連絡等の受付」、「職員会議等資料の紙での共有」、「お便り等の紙での配布」等がある。

ロードマップは全36ページ。以下から確認できる。
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/information/field_ref_resources/511df327-5ba3-456e-a5cd-2ebeddd8c960/29c4e154/20250613_edu-dx-full.pdf