すららの学習効果検証 一斉授業より定期テストの点数が向上

水戸女子高等学校等の研究の結果、すららネットが提供する「すらら」高校数学を授業中に学習したクラスが、一斉授業のクラスと比較し高い学習効果があることが、日本科学教育学会で発表された。

AI×アダプティブラーニング教材「すらら」は、国内で約2,100校の塾・学校等に提供されている。小学校から高校までの国語、算数/数学、英語、理科、社会5教科の学習を、先生役のアニメーションキャラクターと一緒に、一人ひとりの理解度に合わせて進められるよう設計されている。レクチャー機能・ドリル機能・テスト機能により、各自の習熟度に応じて理解→定着→活用のサイクルを繰り返し、学習内容を定着させることができる。

水戸女子高等学校では2019年6月~7月に、宇都宮保護区保護司会、常葉大学と協働して、高校1年の二つのクラス(平均学力がほぼ均等になるように編制されたクラス)において、一方は「すらら」を活用した授業、もう一方は従来どおりの一斉講義型授業を実施し、2クラス間の定期テストの得点状況を比較した。その結果、中間テストの平均点は「すらら」未実施クラスの方が高かったものの、期末テストの平均点は「すらら」実施クラスの方が高くなった。

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これにより、eラーニング教材を使用した授業が、従来の一斉講義型授業より高い学習効果がある可能性が示された。この研究成果は、「日本科学教育学会第44回年会論文集」にて発表された。

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