「高校生科学教育大賞」受賞校が決定 活動費用100万円を支援

植物科学やバイテク作物の開発企業で構成する国際組織「クロップライフ・インターナショナル(本部:ブリュッセル)」傘下の任意団体「バイテク情報普及会」は、持続可能な農業の実現や食料の安定供給への貢献を念頭に、バイオテクノロジーの重要性への理解を広げるため、様々な活動を行っている。その一環として、これからを担う高校生に「植物バイオテクノロジー」と「持続可能な農業」についてより深く学び考えるきっかけとしてもらうことを目的とした「高校生科学教育大賞」を2017年に創設している。支援対象となる科学教育活動を公募し、採択校にはその活動費用として1校につき最大100万円の支援を行っている。

第5回となる2021年は、全国各地の高等学校から合計19件の応募があった。小泉望氏(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授)、小島正美氏(食生活ジャーナリストの会・前代表)、高島賢氏(農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 審査官)の外部委員及びバイテク情報普及会 会員企業から成る選考委員会において、各校より提出された申請書類に基づき厳正な審査を重ねた結果、下記の高等学校を授賞校に選定し表彰するとともに、その活動を支援することを決定した。

最優秀賞には、昭和学院中学校・高等学校(千葉県市川市)の「学内植物工場設立を目指した分子生物実験環境の構築とPCR 実験講座の開講」が選ばれ、バイテク情報普及会より活動支援金として100万円が給付される。

また、優秀賞には貞静学園高等学校(東京都文京区)の「『茗荷谷のミョウガはどこだ?』バイオテクノロジーを応用した遺伝資源の探索と育種・育苗」、山形県立置賜農業高等学校(山形県川西町)の「植物バイオテクノロジー学習を活かしたウイルスフリーダリア(無病苗)普及拡大への挑戦」が選ばれ、それぞれに支援金として10万円が給付される。

21.7.7news3