起業家に伴走、全国の10選にも選出された「創業スクール」を牽引
和歌山で起業支援に奔走し、2014年に運営を受託した県内唯一の「創業スクール」(中小企業庁事業)は全国291校のスクールから「10選」に選ばれた。数多くの起業家に伴走してきた、きのくに未来ビジネスセンターの代表・岡京子氏は、和歌山には可能性があると語る。
会計法人を経営する父を継ぎ、
起業支援の道へ
岡 京子
きのくに未来ビジネスセンターの代表・岡京子氏が地域での起業支援に携わるようになったのは、家業の会計法人(現:きのくに未来ビジネスセンター)を承継したのがきっかけだ。
岡氏は大学進学時に和歌山を出て、女性向け週刊新聞編集職を経験した後、在英邦人向け月刊紙編集部に採用され渡英。その後、転職してロンドンの金融街シティにあるメガバンクで為替ディーラーとして働き、毎日、何千億円、何兆円というお金を取引していた。
岡氏は父の死を機に帰国して会計法人を承継したが、ある時、入院中の父が残した日記を見つけた。
「日記を読むと、亡くなる1ヵ月前に中小企業診断士の通信教育の教科書を取り寄せていました。父は診断士の勉強をしようとしていた矢先に、志半ばで人生を終えたのを知りました。なぜ、税理士で経営者だった父が、60歳を超えて診断士の資格を取ろうとしたのか。その答えを見つけるために、…
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