和歌山県教育長 多様性の尊重につながる学び、誰もが等しく参画できる社会を

2023年度からの第4期教育振興基本計画において、多様性を包み込む社会の実現を大きなテーマに置く和歌山県。現在、確かな学力を育むための教育の充実など、さまざまな取組が進む。和歌山県の教育施策と今後の展望について、県教育長の宮﨑泉氏に話を聞いた。

確かな学力を育む
専門性の高い学びを提供

宮﨑 泉

宮﨑 泉

和歌山県教育委員会 教育長
大阪大学を卒業し、1982年に和歌山県庁に入庁。県教委総務課課長補佐や企業振興課長、人事課長、知事室長などを歴任。:2019年4月、和歌山県教育委員会教育長に就任。

──和歌山県では2023年度、どういった教育施策に力を注がれますか。

私が2019年に県教育長に就任して以来、一貫して大切にしてきたことは、子どもたちに確かな学力を身に付けてもらうことです。確かな学力とは、勉学の力だけでなく、探究心や物事を多角的に捉える力、柔軟な発想力、表現力、判断力といったものを含みます。

こうした力を育むためには、専門性の高い教育が欠かせません。本県では県立高等学校教育の特色化や活性化を図るため、専門性の高い学びとして宇宙教育や農業教育をスタートさせるとともに、…

(※全文:4182文字 画像:あり)

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