鳥取・大山で「人と地球の関わり」を学ぶ プラネタリーヘルスを社会実装

鳥取県江府町の大山(だいせん)流域において、「プラネタリーヘルス・ツーリズム」が始まった。それは、豊かな大山が育む源流の水を身体で感じ、「人と地球がつながってる」という視座を獲得し、地球の健康を実現する生き方や関わり方を身につけていく教育研修プログラムだ。

世界的に関心が高まる
「プラネタリーヘルス」

桐村 里紗

桐村 里紗

tenrai株式会社 代表取締役医師
(公財)日本ヘルスケア協会・プラネタリーヘルス イニシアティブ 代表理事
東京大学大学院 工学系研究科バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学 共同研究員
臨床医として予防医療から生活習慣病、在宅終末期医療まで幅広く臨床経験を積み、人口最少県人口最少の町・鳥取県江府町を拠点に全国のローカルエリアをネットワークし、人と地球の健康「プラネタリーヘルス」の社会実装を行う。東京大学で発明された量子ゲート数理「四則和算(哲理数学)」を応用し、ポストデジタル社会へのシフトによる新文明の萌芽を描く。著書に、プラネタリーヘルスの理論と実践の書『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)他多数。

近年、人と地球の病理が顕在化している。人の健康課題として生活習慣病や感染症、メンタルヘルス等の問題が起きている一方で、地球規模の課題として環境汚染や気候変動、食糧危機等が深刻化している。

こうした中で近年、世界的に注目されている概念が「プラネタリーヘルス(人と地球の健康)」だ。プラネタリーヘルスとは、人の健康・ウェルビーイングは自然システムとの相互関係の上に成立していることを前提に、人と地球のシステム全体を健康にするという国際的なヘルスケア概念だ。

(※全文:3045文字 画像:あり)

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