大学生を農山村に派遣、本気のチャレンジが成長の機会に

NPO法人bankupは20年以上にわたり、大学、行政、企業、地域・集落をつないで様々な事業を展開し、大学生等の外部人材を活用した地域振興に取り組んでいる。代表の中川玄洋氏は「地域内に新しいお金の循環を生み出し、資金面でも若者のチャレンジを後押ししたい」と語る。

大学生等の外部人材を活用し、
地域のための活動に尽力

中川 玄洋

中川 玄洋

NPO法人bankup 代表理事
1979年、静岡県沼津市出身。2002年、鳥取大学農学部を卒業し、同大学大学院農学研究科に進学。同年、学生人材バンクを設立。2004年、鳥取大学大学院農学研究科を修了(農学修士)。学生人材バンクは2008年にNPO法人化し、2022年には法人名をbankupに変更。2020年から鳥取大学地域学部地域連携研究員(担当:筒井一伸教授)を務める。内閣府地域活性化伝道師。

鳥取市に拠点を置くNPO法人bankupは2002年、「学生人材バンク」としてスタートした。設立者でbankup代表理事の中川玄洋氏は当時、鳥取大学大学院農学研究科に在籍していた。

「大学3年の頃、地域の方々が議論するメーリングリストに参加していて、県内の経営者や地域のリーダーなど、たくさんの面白い方々と知り合いました。その活動を後輩にもつなぐ仕組みをつくれないかと考えていました」

そして大学4年のとき、学生が社会人に向けて自身の企画をプレゼンするイベントに登壇し、「学生人材バンク構想」を発表。それが評価され、大学院進学後に学生人材バンクの活動を開始した。学生と地域をつなぐ活動で実績を重ね、…

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