人口減少時代の教育に必要な、多様な主体間の連携を先取り

47都道府県中最も人口が少ない鳥取県。人口減少と学校の小規模化に直面しつつも、教育の充実に向けて、異なるステークホルダー同士の連携を通じ、先進的な試みが行われている。

鳥取県が直面する
人口減少と学校の小規模化

川口 有美子

川口 有美子

公立鳥取環境大学 環境学部環境学科 准教授
群馬県前橋市生まれ。筑波大学大学院一貫制博士課程人間総合科学研究科教育学専攻(学校経営学)単位取得退学。筑波大学人間系教育学域特任研究員を経て、2012年、公立鳥取環境大学に講師として着任、2015年より現職。専門は学校経営学・教育行政学。鳥取県教育審議会生涯学習分科会兼鳥取県社会教育委員会議会長、鳥取県社会教育委員連絡協議会会長、鳥取市学校働き方改革推進委員会委員長、鳥取市市政改革推進市民委員会委員、鳥取県南部町教育行政点検評価委員会委員等を務める。

鳥取県が最も人口の少ない都道府県であることはよく知られている。それでも県外の方に具体的な人数を示すと驚かれる。2023年4月1日現在、鳥取県の推計人口は53万9,190人だ。それが判明した際、県内では「戦後初めて54万人割れ」と衝撃をもって報じられた。県人口が政令市規定(人口50万以上)ギリギリのサイズだ。ちなみに鳥取県と同じ本州の日本海側にあり、政令市である新潟市の人口は約76万人である。

(※全文:2855文字 画像:あり)

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