問いを立てることにより最適なチーム設計を実現する
アイデアが活発に出るチームと、沈黙するチームは何が違うのか。著書に『問いのデザイン』がある京都大学の塩瀬隆之氏は、初期段階のチーム設計や、課題に対する段取りの姿勢にポイントがあるという。それを最適化するために欠かせないものが与えられた設定を掘り下げる「問い」の視点だ。
リーダーの役割は
主体的に考えるチーム設計
塩瀬 隆之
京都大学 総合博物館 教授
京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院工学研究科修了。機械学習による熟練技能継承支援システムの研究で博士(工学)。ATR 知能ロボティクス研究所、慶応義塾大学SFC 研究所客員研究員など併任。京都大学大学院情報学研究科助教、京都大学総合博物館准教授を経て2012年6月退職。同7月より経済産業省産業技術政策課 課長補佐(技術戦略)。2014 年7月京都大学総合博物館准教授に復職。2026年4月より現職。
安斎勇樹、塩瀬隆之著『問いのデザイン――創造的対話のファシリテーション』
学芸出版社、2020年
── 塩瀬先生はコミュニケーションデザインの観点から『問いのデザイン』を2020年に共著で上梓されています。まずはチームにおける問いの重要性について教えてください。
組織における問題として私がよく聞くのは、課題を与えると、すぐにその答えを探し始める傾向があるということです。でも、最初に設定されている課題が適していないケースも多々あるため、まずはその課題自体が向き合うべきものか、どういう意図があるのかと問いを立てて掘り下げることが大切です。
例えば、「新しいカーナビの開発を行う」という課題が与えられたとします。まずは本当に新しいハードやサービスが必要なのかという問いをもって、ヒアリングや調査をする必要があります。進めていくと本質的な目的は「楽しい旅をしてもらうこと」であると気付き、必ずしもカーナビの開発が必要ではなく、他のアイデアを拡げられる可能性が出てくることもあります。
(※全文:2504文字 画像:あり)
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